「本番に強い子の育て方」を読みました。

感情を否定しないことが大事
自分にたくさんOKを出してあげられるようにしてあげましょう

メンタルトレーナーの森川陽太郎さん著。
子どもが本番で自信を持って力を発揮できるようになる方法を具体的でわかりやすい事例を元に解説する本でした。

「緊張」という感情をベースに、様々な本番に対して湧き上がる感情から起こるトラブルをどう対処すべきか?
根本的な話でいうと、「緊張」を筆頭に感情は否定してはいけないということが大事ということ。

シンプルですね。

それがなかなか難しいことがよくわかります。

相手の感情も否定してはいけないし、自分の感情も否定してはいけない。
これが難しい。

緊張程度の感情ならまだ対応できそうです。
でももっとマイナスが強い感情、駄々をこねているような時。
その場合は感情的に対応してしまいかねません。
そんなときにこの本のことを思い出して、冷静に接してあげられるようになりたいですね。

子供の不安やプレッシャーを理解し、否定せず、共感してあげる。
これが子どもの自己肯定感を高めることだなと感じました。

また、高すぎるゴールを設定してはいけない、というお話もありました。
要は子どもの本番に対する姿勢や目標設定の仕方についての解説です。
これも大事なお話でした。

「ここまでできたらOK」と自分にOKをあげられる基準を設定してあげる。
それを達成し、自信をつける。
これは過度な期待や不安から解放されることに繋がります。

ダンスのお話が印象的でしたね。
子供たちを集めてダンスをさせた際に「今日は踊りきれたら100点」というゴールを設定してあげたわけですね。
結果的に全員踊り切れたので、その日の子供たちは自分たちに100点をつけていました。

しかし親御さんたちは80点だったり、60点だったり。
事前に「今日は踊りきれたら100点」というゴールを共有していてもです。

理由は「他のこと比べて下手だったから」とかそんな理由です。
これでは自己肯定感は育ちませんよね。

ただ、低すぎるゴール…例えば「努力さえすればOK」というような目標はNGだそうで。
ちゃんと達成感を得られるゴール設定が必要。たしかにそれはそうですね。
この塩梅、実際にやってみるととても難しそうです。

根本は単純ながら、本当に色々勉強になった本なのでおすすめの一冊だと感じました。
気になった方はぜひ読んでみてください。

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