子どもはお母さんが大好き!「子どもの本当の気持ちが見えるようになる本」を読みました。

子どもはお母さんが一番大好き
子どもが何を考えるのかわかるようになると世界一幸せになれる

子どもが何を考えているのかわからないときってあるよね

そうね。でも本当は私達が難しく考えてるだけかもしれないよ?

どういうこと?

ふふ。この本を読んだら何を考えてるのか分かるかもね?

「子どもの本当の気持ちが見えるようになる本」という本は、こどもコンサルタントの原坂一郎さんの著書です。
この方は子どもや子育てに関する研究や執筆や講演を全国で行っています。
元々は男性保育士として23年間働いていました。

本の冒頭から「子供の心の声が聞こえると言う変な特技がありました」と豪語するほどの自信。
すごいですね。

でも本の内容を見れば、実は子どもの気持ちはそんなに複雑ではないことが分かります。
むしろ、我々大人の方が子どもの時の自分の状態を忘れてしまっている。
もしくは、子どもの経験値、成長度合いを正しく認識できていないことから起こるすれ違いが多いと思いました。

この本は以下のような章立てになっています。

第1章 子どもの本当の思いが見えるようになったら…
第2章 大好きなお母さんに望むのは、たったこれだけ
第3章 「子どもの事情」がわかると怒る回数が減る
第4章 その「困った行動」にもちゃんとワケがある
第5章 「あなたが大好き」をもっと子どもに伝えるには

この本が常に説いているのは「子どもはお母さんが大好き」だということ。

お父さんは少し「ムッ」としてしまうかもしれませんね。
でもそれはちょっと抑えていただいて。

とにかく「お母さん大好き」というフレーズで進んでいく内容なので、お父さんには関係ないのかというとそうではありません。

要は、子供の行動原理や、未熟さゆえの考え方、行動結果をよくよく丁寧に解説してくれている本なんですね。
だから、行動の根本が「お母さん大好き」ということをまず知っておいて
そこから「じゃあどういうことをしようとするのか?」「どういうことを考えるのか?」
というのを順序立てて、筋立てて解説してくれます。

例えば「子どもはお母さんが大好き」だから
「いっぱい遊んでほしい」
「いっぱい手を繋いでほしい」
「いっぱい言葉をかけてほしい」
「いっぱい笑顔にしてほしい」
「いっぱいお母さんも笑ってほしい」
「いっぱい褒めてほしい」

ほとんどの行動はこんな願いが行動原理になっている。
だから、大人は困ってしまうような行動でも、その本質はとても無邪気。
この感情をよく理解してあげて、うまく伸ばすも、捻じ曲げてしまうも、親次第。
うまくこんな願いを受け止めてあげたいですね。

それぞれの願いに対しての理解の仕方、受け止め方もこの本で詳しく書かれています。

個人的に、大切だと感じたのは第3章からの「子どもの事情」です。
こちらは子どもの未熟さをよく解説してくれています。
なぜ正しくできないのか?と大人は怒ってしまいがちですが
それは大きな間違い。

子どもの失敗は「故意」ではなく「過失」
これは本当にそのとおりだとお思いますね。
例えば牛乳パックからコップに中身を注ごうとすると、子どもはドバっと出してしまって失敗するでしょう。
でもそれは注意して注がないといけない、という経験をしていないからです。
慣れていないことができないなんて、当然ですよね。

どんな子どもでも、どんなことでも、10回は失敗するという想定で接してあげる。
この気持ちはとても大事だなと思いました。

このように、相手の状態や考える道筋をよく想像して対応をするというのは
子ども相手ではなくても重要ですよね。
そういう意味でいうと大人相手でも使える考え方がたくさん詰まっているなと感じる本でした。

大人も子供のことを正しく理解できていない分、未熟なんです。
だから子どもが未熟であるということ。今は何を考えられるのか、何ができるのか。
よく理解して受け止めてあげて、純粋な気持ちを上手に育ててあげたいですね。

いろんな事を気づかせてくれる良書だなと思いました。

ついつい子供の行動に怒ってしまう方は、一度読んでみてはいかがでしょうか?
この本を読めば、今までより優しい気持ちで接することができるようになるかもしれません。

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