自己肯定感を引き出すためには好奇心が大事!
親がまず率先してチャレンジする姿勢を見せよう!
子どもには色んなことに興味を持ってもらいたいね
でも、最近は好奇心を持たない子どもが増えているみたい
え、そうなの?
子どもは何にでも興味を持つものだと思ってたよ!
新しいことをやるよりも、失敗を恐れるようになった子が多いみたい
どう接したら好奇心を育てられるか、この本を読んだら分かるかもね
「子どもの「やってみたい」をぐいぐい引き出す!「自己肯定感」育成入門」は放課後NPOアフタースクールの代表理事を務めている平岩国泰さん著の子育て指南書です。
5万人以上の子どもと向き合ってきた経験をもとに、親ができることを具体的に紹介しています。
大人は子供だからこそ新しいことにチャレンジしてほしいと願っているものですよね?
ですが、最近の子どもは好奇心がなくなっているらしいんですね。
そもそも自分のやりたいことがわからない、考えたことがない、そういう傾向にあるそうです。
平岩さんが考えるには、子どもは社会の鏡であり、社会がチャレンジしにくい状態になっているから、子どももチャレンジしなくなっているのだと言います。
ずばり、具体的に言うと、まず親がチャレンジしなくなっているのです。
親自信が失敗を恐れ、チャレンジしていない。
子どもはそれを見て、失敗を恐れてます。
さらに、子供の失敗を親が認めない、失敗を悪いことだと思っている。
そのため子どもが萎縮してチャレンジをしない。
そのような状況が今の子供たちの好奇心を奪い、自己肯定感が育たない要因になっているとのことです。
どうでしょう?
心当たりがある方、いらっしゃいませんか?
この本はそのような方におすすめの指南書となっていました。
こちらの本は以下の内容で綴られています。
- ステップ1:子どもの「やってみたい」を引き出す
- ステップ2:「自分自身で考える」機会を増やす
- ステップ3:子どもにとっての「安全基地」を作る
- ステップ4:勉強や習いごとを通して「壁」の乗り越え方を学ぶ
それぞれのステップで更に細かく内容を分け、具体的な指摘内容と、「チェンジ」という形で意識の変え方、対応方法を解説されています。
例えば、ステップ1の一つでは「結果が出なくても「何を学んだか問いかけよう」」という内容が語られています。
子どもがなにか壁を乗り越えようと努力したとき、失敗してしまうこともあるでしょう。
元陸上選手の為末大さんは、現役時代に必死に準備をして全てをかけた大会で思わぬ惨敗をしてしまったことがあったそうです。
落ち込んで下を向いてスタジアムから戻ってきた為末さんに、外国人コーチがかけた言葉に衝撃を受けたんだそうですね。
その言葉は「何を学んだ?」です。
落ち込んでいた為末さんは、この言葉に驚き、また同時に非常に励まされたそうです。
試合に負けたときに、つい怒ったり、負けたと原因を追求したりしてしまう方が多いのではないでしょうか?
いずれにしても結果が出たことに対する課題追求型の姿勢。
一方で「何を学んだ?」と言う問いかけは、あくまでこれからに向かう姿勢と言えますね。
親も子どもの様々な敗北と接することがあるでしょう。敗北からは逃れられません。
しかしその敗北を次につなげるために、このエピソードをもとに「何を学んだ?」と声をかける。
そして一緒にその結果を受け止め、励ましてあげられる存在になりたいものですね。
このような具体的な対応方法を分かりやすく解説してくれています。
自己肯定感を育てるには「褒めて育てよう」と言われることが多いです。
その点について「好奇心」という観点からアプローチされているのは新たな気付きでした。
私も褒めるだけではなく、何でもチャレンジできるような子どもに育ててあげたいと思います。
もちろん、そのためには自分自身もどんどんチャレンジしていかないとだめですね。
お子さんがなかなかチャレンジしてくれなくて悩んでいる方は、一度お手にとって見てはいかがでしょうか?
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