はじめに
私の妻は現在妊娠中で、4月に出産を控えています。育児の予習として育児本をインプットしていった結果、5ヶ月で100冊の本のレビューを達成。
多くの書籍を短期間でインプット・アウトプットできたので、その方法をこちらに公開しておきます。
この記事がおすすめの方
- 1つのジャンルに対して多くの知識を得たいと考えている方
- 本をインプットしているけれど身についていると感じていない方
- 本をインプットしたいけれど時間が取りにくい方
100冊の育児本をレビューしようと思ったきっかけ
育児の予習として育児本を読んで学んだことを妻に話していたところ
書籍で知った内容を共有してくれたら助かるな
と言われました。
自分は記憶力が良い方ではないので、ブログなどにレビューを書き残しておけば、共有しやすいのではと考えました。
また、ブログに書き残しておくと、検索もしやすいので、思い出したいときにも便利です。
スキマ時間でどんどん本をインプットしていった結果、100冊の本をレビューすることになりました。
レビューした本の一覧は以下の記事で確認できます。
多読のメリット
そもそも大量の本をインプットする、つまり多読をすることのメリットとは何でしょう。
私が知っている多読のメリットは以下のとおりです。
- 多くの知識が得られる
- 多面的に物事を見られるようになる
- 知識が記憶に残りやすくなる
大量の本を短期間でインプットする方法
本をインプットしたいけれど時間がない、という方は多いですよね。
私も元々その一人ですが、最近は本当に便利なサービスが多く、スキマ時間でインプットしやすくなりました。
私が本のインプットに使用したものを公開します。
オーディオブック(Audible)を使用する
オーディオブックとは声優さんやナレータさんなどが本を読み上げた音声が聞けるサービスです。
私は数年前からこのオーディオブックを利用しており、スキマ時間などで多くの知識を得ることができました。
先程から「読む」ではなく「インプット」と記載しているのはオーディオブックの利用も含むため。
私はAmazonが提供しているオーディオブックのサービス「Audible」を利用しています。
月額1,500円で様々な本が聴き放題になるコスパの高いサービスですのでおすすめです。
【メリット】耳があいていれば他の事と並行してインプットできる
オーディオブックの最大のメリットは耳さえあいていればインプットできること。
満員電車の通勤、通学中や家事の最中、筋トレの最中でも並行してインプットができます。
私は仕事柄、イヤホンなどで自由に音楽を聞ける職種でしたので、仕事中にもインプットができました。
今回も半分以上はオーディオブックからのインプットです。
【デメリット】内容を改めて確認するのが難しい
さて、便利そうなオーディオブックですが弱点もあります。
それは内容を改めて確認するのが難しいところです。
音声のみですので、後から聞きたい箇所をサッと特定することは難しいんですね。
目次からのサーチジャンプ機能はあるのですが、それも本によって目次の細かさが異なるためアテにするのも難しいです。
この弱点を克服出来るのがブログでのアウトプットのメリットの一つです。
読んで学んだ概要を書き出しておけば、内容を思い出すのに役立ちます。
【デメリット】自分のペースでインプットできない
オーディオブックは紙の本や電子書籍と比べて自分のペースでインプットすることができません。
自分でパージ送りができる媒体の場合は既に知っている内容が出てきた場合に読み飛ばすことができるでしょう。
ですがオーディオブックは倍速再生などの再生速度調整やシークサーチでの読み飛ばしができるものの、自分のペースで高速にインプットをするという用途には比較的不向きです。
【便利だったもの】iPhoneやMac等で使える音声入力機能
これはアウトプットの際に非常に重宝しました。
iPhoneやMacのメモ帳には音声入力機能が付いています。
気になった内容や後でレビューで書き残したい内容が出てきた際に、その内容を声に出すとすぐにメモしてくれます。
電車の中などでは使えないテクニックですが、自室や散歩中にはこれでメモを取っていました。
【便利だったもの】骨伝導イヤホン
オーディオブックは通常速度の再生で3時間から6時間程度のボリュームがあります。
長時間再生しますので通常のイヤホンだと耳がいたくなる場合もあるでしょう。
骨伝導イヤホンは圧迫感がなく耳が疲れにくいので、長時間使いやすいのがメリット。
まさにオーディオブックと相性が良いイヤホンなんです。
私が愛用しているイヤホンは「Shokz OpenRun」。
とても軽く、作りがしっかりしており、快適で、1日中つけていても全然疲れません。
安い中華ブランドの骨伝導イヤホンも使っていた時期があるのですが、すぐに壊れてしまったためちゃんとしたものを買いました。
オーディオブックサービスの選択肢
私はAmazonが提供しているAudibleを利用していますが、オーディオブックの読み放題サービスはいくつか選択肢があります。
各サービスで強みが異なりますので、インプットしたい知識やお好みに合わせて選んでみるとよいでしょう。
定額読み放題サービス(Kindle Unlimited)を使用する
定額読み放題サービスのKindle Unlimited。
何かと並行してインプットすることはできませんが、電車での通勤時間やスキマ時間にこちらのサービスで読める本も利用していました。
やはり目からのインプットは頭に残りやすいです。
その他にもメリットがありますので以下で解説していきます。
【メリット】読み放題対象の書籍がAudibleより多い
Kindle Unlimitedは200万冊以上の本が読み放題の対象となっています。
Audibleの聴き放題対象は12万タイトル。
これでも十分多いのですが、やはり比較すると圧倒的です。
また、コミックエッセイや雑誌はAudibleに存在できないコンテンツです。
そのような書籍からのインプットも有益です。
Audibleだけでは100冊のレビューは達成できませんでしたので
1つのジャンルでこれだけインプットをしたいという場合は併用がおすすめです。
【メリット】レビュー記事を書きやすい
Audibleのデメリットは内容を後から確認しにくいこと。
逆にKindle Unlimitedは内容を後から確認しやすく、図解などもあります。
アウトプットのしやすさはAudibleよりも圧倒的です。
【デメリット】他のことができない
Kindle Unlimitedのデメリットはインプット中に他のことができないこと。
読書の時間を専用で用意しなければいけません。
普段から読書が習慣になっている方以外は大きなハードルになります。
【便利だったもの】Alexaアプリ
先ほど挙げたデメリット「他のことができない」を軽減できるのがAlexaアプリとの併用。
AlexeアプリにはKindleの書籍を読み上げる機能があるのです。
使い勝手は少し微妙で、読み上げは機械音声による読み上げです。
また、テキストベースの書籍しか読み上げられません。
そのためAudibleと比べると見劣りしてしまいますが、時間がないときの選択肢として覚えておいて損はありません。
紙の本を使用する
現物で手に入れられる本を利用するのもおすすめです。
Kindle Unlimitedで読める本は多いですが、それでも読み放題に入っていない本もたくさんあります。
そのような本の中で気になった物は紙の本を購入しています。
【メリット】読み返しやすい
やはりそのメリットは読み返しのしやすさでしょう。
パラパラとめくったり、わかりやすく付箋を貼ったり。
電子書籍でもある程度再現されていますが、やはり紙の本の読み返しのしやすさと比べると引けを取ります。
アウトプットのしやすさは紙の本が一番でした。
【メリット】手元においておける
他の2つのサービスは定額制の聴き放題、読み放題サービスなので、サブスクの契約を解約してしまえば読み返しはできません。
個別で購入することもできますが定価のためコストがかかります。
紙の本であれば低コストで手に入れる選択肢もたくさんありますので、手元においておきたい様な書籍は紙の本が選択肢になります。
【デメリット】手間がかかる
やはり現物のデメリットは手間がかかること。
デジタルは色んなデバイスで共有できたり、すぐに手に入ったり、場所を取らなかったり。
デジタルが便利すぎると言えばそうなのですが、多読するには大きなハードルになります。
【デメリット】他の方法と比較して冊数に対する費用がかかる
先程のメリットに反する感じがしますがこのようなデメリットもあります。
読み放題ではありませんので1冊読むごとに費用が掛かります。
専門書は比較的値段がお高めの傾向なので比較してしまえば費用がかかるでしょう。
メルカリやブックオフなどの中古市場を利用することで多少抑えることはできます。
大量の本を短期間でアウトプットする方法
ブログの記事にする
大量のインプットをしても、ただ詰め込むだけでは意味がありません。
やはりアウトプットの方法は考えておくべきでしょう。
私は今回ブログで公開することを選択しました。
【メリット】得た知識にアクセスしやすい
ブログのメリットはインターネットに接続する環境があればどこからでも内容を確認できることです。
もともと妻と知識を共有するのが目的だったこともありますし、育児中に自分がインプットした本の内容を思い出すのにも便利だと考えました。
またブログは検索性も高いので、特定のワードに関する本をピックアップすることもでき便利です。
【メリット】自分の実績が確認しやすい
ブログに記録していくことで自分がどれくらいインプットできたのかが目に見えてわかります。
多読のモチベーションにもなりますので、インプットを継続しやすくなります。
【便利だったもの】Googleスプレッドシート
Googleスプレッドシートで読書記録の管理をしていました。
読んだ日時や、どんなジャンルの本だったのか、今何冊読んだのかがひと目で分かるようにしています。
また、これから読みたい本のリストアップもこちらで行っていましたので
スムーズに多読を進められました。
【便利だったもの】AI(Copilot)
レビューを書くと言ってもいざ0から書き始めようとすると手が止まるものです。
私もいざレビューを書こうと思った時に何度も手が止まりました。
そんなときはAIを利用してレビューの草案を作成していました。
私が使用していたAIはMicrosoftが提供しているCopilot。
無料で使用でき、内部のエンジンはChatGPT-4をベースにしています。
本のタイトルを挙げて「この本のレビューを作成して」という指示を出すとそれっぽい文章が出来るのですが、かなり嘘が混じっていることがあり実用的ではありません。
おすすめなのは、インプットした内容を列挙して、この内容が記載されている本のレビューを作成して、と指示する方法。
そうすれば内容に間違いはなく、それっぽい文章にしてくれます。
あとはその内容をきっかけに思い出したこと、追加で補足しておきたい内容などを肉付けしていけば低コストでレビューの作成ができます。
良いレビューを書くことが目的ではなく、あくまで知識のアウトプットと学んだことの記録が目的なので、この方法は実用性があるかと思います。
大量の本を短期間でレビューして得られたもの
実際に多くの本を読むことで得られたことを挙げておきます。
多くの知識を幅広く得られた
まず挙げられるのはコレでしょう。
育児本を100冊読むことで育児に関する知識が得られ、育児関連の話題にはかなりついていけるようになりました。
多面的な見方ができるようになった
1つのジャンルに絞って多読をすると多面的な見方ができるようになります。
特に育児に関しては個別ケースやそれぞれの考え方が幅広いジャンルで、1つの事柄に対して正解がないことが多いです。
出産方法、授乳、教育方針、病気の際の対処方法など。
とにかく色んな意見が多く、コレと言った正解が簡単に見つからないジャンルでした。
だからこそ幅広い知識を得ておいて、その状況に適した対応を自分で導ける力が必要だと感じます。
この様なジャンルの勉強には多読が適した方法だと言えるでしょう。
妻と育児の会話をする機会が増えた
その日に読んだ本の内容を妻に話していることが多かったのですが
ほぼ毎日育児本を読んでいたので育児に関する話題で会話することが多くなりました。
情報の共有ができ、育児に対するレベル感やお互いの考えを話し合うことができ、出産前の準備期間としてはかなり充実した時間を過ごせたと思っています。
インプットを継続できるように努力・工夫をすることで自己成長できた
習慣になっている方は別ですが、大量のインプットを継続するには努力と工夫が必要です。
多くの情報の入手方法、インプット時間の捻出方法、モチベーションの維持、アウトプットまでを含めた労力の削減。
それぞれで様々な工夫をすることにより、自分自身の特性を知ったり、様々なツールの使い方を学ぶことができました。
これは他のことにも応用できる自己成長ですので、大きなメリットと言えるでしょう。
パパ育休を取得することができた
我が家は夫婦ともに母親と死別しており、基本的には2人のみで育児をする必要があります。
そのためできれば男性の私も出産直後に1ヶ月間の育休を取得できれば助かるなと考えていました。
今勤めている会社ではパパ育休を1ヶ月間取得できている方がまだいませんでした。
また、クリエイターとして働いていることもあり、他の方に簡単に肩代わりしてもらえるような仕事でもありません。そのため、パパ育休の取得は難しいと考えていたのですが、育休に関する本を何冊も読むことで少しずつマインドが変わってきました。
育休がなぜ必要なのか、育休を取る際にどんな準備が必要なのか、経営者側と話し合う際にどの様な心持ちで望むべきなのか、などなど。
その結果、1ヶ月間のパパ育休を取得できる運びになりました。
育休を取得する際の面談でも今回のインプットで学んだ知識のお陰で自分から色々と提案ができたり、話をすることができたと思います。
パパ育休を取得できたことは今回の多読インプットの成果だと言えるでしょう。
まとめ
今回、大量のインプットにチャレンジすることで達成するために様々な工夫をしました。
育児の知識を得られたことはもちろん、色々なツールを使ったり、工夫をしたりすることで知識以外にも自分を成長させられるメリットが得られました。
1つのジャンルに絞って大量のインプットをするというのは多くのメリットがありますし、技術の進歩により、かなり実行しやすくなっているのを実感しました。
もし今回の記事をきっかけに大量のインプットをしてみたいと感じたらぜひ実行してみてください。
この内容が少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。
おまけ
100冊レビューを達成した日に妻からこんなサプライズがありました!
これが一番のご褒美でしたね!レビューを続けてよかったです!
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