とっさに出る一言の言い換え辞典
親も子どもも傷つかない言い方を教授してくれます
子育て中ってとっさに言葉が出ちゃう時があるよね
その一言で子どもを傷つけちゃったりして
そうなっちゃうと親自身も傷つきがちね
子どもを想ってのことなのに
そういうときに別の言い方が思い浮かんだり
フォローができたりすると助かるよね
この本はそんな言い換え例が満載よ
とっさの時に使えるようにしっかり頭に入れておきたいわね
本日レビューする育児本は「子供がやる気になる!「親のひとこと」言い換え辞典」です。
本書の著者は子どもの声掛け検討委員会。
監修は堀田 秀吾さん。
子どもの声かけ検討委員会は本書のために結成された特別チームで
3歳〜6歳までの子どもがいる300人の親の声を元に、どのような言葉をかければ「子どもが素直に動くか」「やる気を伸ばせるか」を徹底検証しました。
そのアンケート結果をもとに執筆したのが本書です。
堀田さんは言語学博士。
言葉とコミュニケーションをテーマに、言語学、法学、社会心理学、脳科学などの様々な分野を融合した多角的な研究をしてきました。
そんな堀田さんが上記にデータをもとに内容を監修しています。
以下が本書の目次。
目次
1章 やる気をグングン伸ばす!親のひとこと(「ありがとう」が言えない;「疲れた」とダダをこねる ほか)
2章 励ます!自信をつける!親のひとこと(かけっこでビリだった;がんばっても、自分だけできない ほか)
3章 自分でできる子になる!親のひとこと(毎朝、なかなか起きない;ごはんを食べるのが遅い ほか)
4章 「いけないこと」を伝える!親のひとこと(素直に、ごめんなさいが言えない;遊びっぱなしで、おもちゃを片づけない ほか)
5章 やさしさが身につく!親のひとこと(兄弟ゲンカを止めたい;兄弟をひっぱたいた ほか)
本書の特徴はそのボリューム。
厳選されたとはいえ50の状況に関する、つい言ってしまうワードの言い換え例が提示されています。
最近の親御さんは子供にキツく言ってしまってはいけないという気持ちがありながら、つい感情的になってしまう事が多く、子供に悪影響があるだけでなく親自身の自己肯定感も下がっていってしまいます。
このような状況に陥らないためにも、親も子供も傷つかない言い換えのテクニックはぜひ学んでおくべきでしょう。
例えば子供が道路に飛び出しそうになったとき。
とっさの行動でつい「危ない!!」と大声を出してしまう事があるでしょう。
このときに大声を出すなというのは流石に難しいと思います。
そのあとびっくりしてしまってずっと泣き続けてしまう子供に対してどう言えばよいのか。
「いつまで泣いてるの」と言ってしまいそうですが、そんな事を言っても子供だってどうしようもありません。
ではそういうときにどういうのか。
「びっくりしたね。○○ちゃんがケガしちゃうと思って、私もびっくりしたんだ」
と言ってあげましょう。
このようなときに泣き止ませることを優先するのはNG。
まずはしっかりと、あなたのことを守るためにやったことだと説明するところから始めましょう。
このように、とっさに出てしまいがちなNGワードを回避したり、フォローしたりするアドバイスが盛り沢山です。
ついつい良くない言葉が出て困っている人は、ぜひ一度、目を通してみてはいかがでしょうか?
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