子育ての悩みをQ&A方式で解説。
少し重い問題や、難しい人生相談を取り扱った相談集
子育てって難しすぎる…!不安だよね…
どうしても解決が難しい事があるものね
人生だもの。悩みは尽きないわ
親の人生、子どもの人生。どちらも大事だね
この本は親の気持ちや事情にも寄り添って回答をしてくれるから
とても救われる気持ちになると思うわ
人に言いにくい重い悩みにも真摯に回答してくれてるわよ
「あっ、そうか!気づきの子育てQ&A:総合版」という本は、臨床心理士の安部利一さんが書いた育児の相談集です。
子どもの成長過程における様々な悩みについて、質問に答える形で解説しています。
その幅は結構広くて、乳幼児から成人した子どもまで、本当に様々な悩みに関して取り扱っています。
DVからくる子供のトラウマや、会社のパワハラ。
子供の犯罪行為や、学校でのコミュニケーション不全に対する悩みなど。
重くてすぐには解決できない。他社が関わりにくい問題についても多数取り扱っている感じです。
正直、これから子どもが生まれる自分はぶち当たるのはまだまだ先の話題ばかりでしたが
改めて子育ての大変さを再確認しましたし、子育てをするというのは本当にその子供の人生と関わっていくことだと感じさせられました。
さて、この本の章立ては以下のとおりです。
1.成長を見守る:子どもの発達段階や特徴について、夜泣きやイヤイヤ期などの対処法を紹介しています。
2.家庭生活としつけ:子どもの食事や睡眠、トイレトレーニングや留守番などの家庭での生活に関する相談に答えています。
3.心の不安:子どもの心の悩みや問題行動について、爪噛みやチック、嘘つきや暴力などの原因や対応策を説明しています。
4.学校、社会の中で:子どもの学校や友達との関係について、いじめや不登校、勉強や進路などの相談に対応しています。
5.親自身を見つめる:子育てに疲れたり悩んだりする親の気持ちについて、自分の感情やストレスの発散方法、夫婦や親子のコミュニケーションなどのアドバイスをしています。
この章立てを見ると、本当に幅広く、多岐にわたって悩みを取り扱っているのが分かりますね。
「5.親自信を見つめる」という章があることからも分かる通り、親の事情についても触れています。
親の大変さ、色々な事情がある、ということにもよく理解を示してくれている内容になっており
読んでいると救われる気分になる方も多いのではないでしょうか?
この章では、嫁姑問題からくる子育ての悩みなんかも出てきて、色々な方向から悩みが出てくるものだと感じさせられます。
ちなみに、この本。前に出版された本のまとめ及び再編集版です。
元々は質問と回答を「問、回答」と表記していたそうなのですが「Q&A」に切り替えたそうです。
その理由なんですが、まず別の言葉がいいという問い合わせがあったそうですね。
悩みの内容から、ちょっと冷たい表現だと感じた方が多かったのでしょうか。
そこから考え「Q&A」に変えたわけですが、これはただ英語にしたわけではなく、「A」に色んな意味があるなと考えたからだそうです。
単にアンサーでなく、問題を持ちかけられると、それにどのように取り組むか対応策などいろいろ考える、こちら側の積極的な姿勢のアクセス、アプローチの意味合い。
またその人クライアントのこれまでの努力や相談に至るまでの気持ちを受け止めるアクセプトの姿勢、同じ目線に立つように。
そしてクライアントが少しでも前向きになれそうな、具体的でぬくもりのあるアフェクトな助言。
「A」というイニシャルに色々な意味を込められると気づく。これは悩みについて真摯に向き合っているが故だと思います。
このような発想はとても素晴らしいですね。
ここ最近は未熟な子どもの扱い方や、自尊心の育て方に関する本を読むことが多かったのですが
その先もまだまだ険しい道程が続いているのですね。
もしどうしようもなくつらい気持ちになったときは、こういう本を読んで、気持ちを整理していきたいと思います。
なかなか相談しにくい悩みを抱えている方は、一度この本に目を通してみてはいかがでしょうか?
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