読み聞かせのやり方で将来が変わる!「思考力・読解力・伝える力が伸びる ハーバードで学んだ最高の読み聞かせ」を読みました。

ただ読んで聞かせるだけじゃない!
効果的な読み聞かせの方法を知って、子供の思考力を伸ばしましょう!

読み聞かせは大事ってよく聞くね!どんな本が良いのかな?

あら、本だけ?
読み聞かせる方法で育ち方もぜんぜん違うらしいわよ?

え!?そうなの?
読み聞かせるのにいろんな方法があるんだ?

そう。だた読んで聞かせるだけじゃないの
親子でコミュニケーションを取るのも大事なのよ

本日レビューする育児本は「思考力・読解力・伝える力が伸びる ハーバードで学んだ最高の読み聞かせ」です。
著者は、ハーバード大学で教育学の博士号を取得した加藤映子さんで、日本における「ダイアロジック・リーディング」という読み聞かせの普及活動に尽力しています。

ダイアロジック・リーディング?と言われると何やら難しそうですね。
要はただ読んで聞かせるだけではなく、親子でコミュニケーションを取りながら本を読む方法です。

読み聞かせの最中に親子でやりとりをすることで、子どもの思考力や読解力、伝える力などを育てる。
そんな読み方をダイアロジック・リーディングと言います。

ダイアロジック・リーディングの特徴は、絵本の内容について親が子どもに質問を投げかけること。
特に正解があるような質問ではなく、子ども自身の考えを引き出すような質問をするのです。
その答えに共感したり、さらに質問したりすることでコミュニケーションしていきます。

さて、この本の章立てです。

第1章 これだけ違う! 日本とアメリカの読み聞かせ
第2章 子どもの能力がぐんぐん伸びる ダイアロジック・リーディング
第3章 今日からできる! ダイアロジック・リーディング実例集
第4章 ダイアロジック・リーディングで伸ばせる能力とその問いかけ
第5章 ダイアロジック・リーディングの効果を最大化する工夫とコツ

第3章では実際にどんな本がおすすめで、どのように問いかけると効果的なのかが説明されています。
ちなみに、どんな問いかけが効果的なのかというと、以下の7つのような質問が良いそうです。

1.何どこいつなぜどのようにと言う質問
2.質問に対する子供の答えの拡張
3.子供の答えの反復
4.決まった答えのないやりとり
5.文章を完成させるやりとり
6.ストーリーを思い出させるやりとり
7.子供の生活と関連した質問

具体的にどのような感じなのか、1冊取り上げてみましょう。
私が気になった本でもあるのですがディック・ブルーナ著作「じのないえほん」。
あのミッフィーの作者の絵本です。

ブルーナの作品は、赤ちゃんが釘付けになる絵で知られているそうですね。
理由は2つ。
1つはあらゆる絵柄が赤ちゃんでも認識しやすい太い輪郭で描かれていること。
もう一つは登場人物の顔がいつも読者側を向いていることです。
なるほど、たしかにそうですね。

この本はタイトルから分かる通り、字がありません。
そして、情報が極限までそぎ落とされており、さらに大人が一切登場しません。
そのため、子どもでも想像力を使いやすいんですね。

この本で積極的に使いたい質問は「4.決まった答えのないやりとり」。
例えば「あなたがこの主人公だったらどうする?」という質問です。
このような質問で子どもに考えさせて、思考力を鍛えるのですね。

ちなみにこの本の読み方には2パターンあるそうです。
「子供に質問しながら読む」と「親がお話を作って読む」です。
どちらでもいいので、やりやすい読み方を試してくださいとのことでした。

この絵本の最初のページには赤ちゃんが寝ている絵があります。

そこで
「赤ちゃん寝ているね」
「〇〇ちゃんもこんなふうに寝ているよ」

と話しかけてみる。

そして言葉を引き出すために
「赤ちゃんは何をしてるのかな」
と言う質問をしてみましょう。

また主人公が泣いている子供を見つける場面では子供の考えを尋ねてみましょう

「あら、泣いているね。〇〇ちゃんならどうする?」
こどもが考えを言ったら次に
「そしたら、小さな子はなんて言うかなぁ?」
「どうして黄色い帽子の子は泣いてるのかな?」

といった質問をしてみたり。

こんな感じで考える力を引き出してあげるんですね。

ほかにも「はらぺこあおむし」など、色々と有名な絵本の効果的な読み聞かせ方が取り上げられています。
つまブキさんにも「読み聞かせをしてあげてね」と言われているので、この本を参考にして読み聞かせをしたいと思っています。

読み聞かせをしたほうがいいと聞いたことはあるけど、どんな本をどう読ませればいいのか知らない。
という方は、一度読んでみてはいかがでしょうか?

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