育児に関する難題を科学的に解決する!「うちの子、このままで大丈夫?がスーッと消える 科学的に正しい子育ての新常識」を読みました。

いじめや性差別、やる気やわがままなどの子育ての難題に対して
科学的な観点から対応策を解説する子育て指南書!

子育てって難題ばかり
時代の移り変わりも早くて気をつけることが
どんどん増えてる気がする

そうね。社会的な問題や新しい常識に沿った子育てとなると
自分たちが受けていない教育にチャレンジできないといけないわね

情報が溢れすぎてて何をどうすればいいのか
難しすぎる…!

この本は子育ての難題に対して
科学的な裏付けから対処方法を教えてくれるの
結構難しい問題もしっかり取り上げているから
救われる人も多いんじゃないかしら?

本日レビューする育児本は「うちの子、このままで大丈夫?がスーッと消える 科学的に正しい子育ての新常識」という本です。

本書の著者は科学ジャーナリストで一男一女の母親であるメリンダ・ウェナー・モイヤーさん。
モイヤーさんは『サイエンティフィック・アメリカン』の寄稿編集者として賞を受けており、ニューヨーク・タイムズ』紙にも多数の記事を寄稿しています。
彼女が持っている科学的な知識を駆使した、子育ての難題に対する対処の仕方を詳しく教えているのが本書です。

彼女も一男一女の母親で、ただの科学的知識だけではなく、自身の体験や悩みなども織り交ぜた育児経験者としての側面も織り交ぜられており、机上の空論ではないことも頼もしいですね。

この本の特徴はテーマが幅広く、難しいものも取り上げられていること。
自己中心的な子どもや飽きっぽい子ども、嘘つきやいじめっ子。
さらには性差別や自己肯定感の低い子どもなど。

子どもと語り合うのが少し難しいような難題に対しても対処方法を教えてくれています。
ジェンダーや性教育などは日本の教育ではまだまだ難しい内容だと感じる方も多いと思います。
そのような問題について、男女両方の育児を経験しているモイヤーさんが、各性別の子どもの反応や環境依存による成長の違い等を具体的に語ってくれているので、理想と現実の違いについてしっかりと学ぶことができます。

さてではこの本の章立てについて見てみましょう。

Chapter1:わがままについて
Chapter2:やる気について
Chapter3:いじめについて
Chapter 4:嘘・汚い言葉について
Chapter 5:性差別について
Chapter 6:自己肯定感について
Chapter 7:悪いことをしたとき
Chapter 8:きょうだいゲンカについて
Chapter 9:ネット・スマホとのつきあい方
Chapter 10:性教育・アダルトコンテンツについて

この章立てを見てみると、かなり難しい問題についても対処方法を教えてくれているのが分かるのではないでしょうか?

本書に対して、いいなと思った点は、その対処方法の根拠が複数ある点です。
モイヤーさんの科学ジャーナリストとしての経歴が活きており何らかの研究結果を根拠とする際も、その研究結果について疑問を持ったり、実地検証をしてみたり、自分の経験から他のパターンもあるという意見を述べたり。
とにかくただただ何かを鵜呑みにしていないのがとても信頼できました。

そして、ただ正解の対処を押し付けるようなことはせず、正しい対処方法が世間的に、常識的にまだ難しい場合もあることを認識しつつ、どのように難題と付き合っていけばいいのかも語られているのがとても助かります。

例えば、ネット・スマホとの付き合い方について。
ネット・スマホに関しては幼い頃から見せていると悪影響があるという研究結果があるのですが、その研究結果に対する実際の現実・実情の観点からその研究結果に懐疑的な意見を述べています。
また、研究結果についても研究機関によってかなりばらつきがあり、そもそも相関関係のようなものは伺えても、因果関係は実証されていない点についても述べられています。

ネット・スマホに関しては研究結果を取り上げて否定的に述べている本もあるのですが、このように複数のエビデンスから研究結果そのものについて検証している本は初めてでした。

このように研究結果を鵜呑みにしておらず、きちんと検証して考えを述べてくれているのはすごく信頼感がありますね。

あとはジェンダーに関する社会的な付き合い方やmご褒美の取り扱い方についてもとても興味深い内容が語られていて、とても勉強になりました。

育児の難題について不安を抱えている方には大変参考になる内容だと思います。
是非一度、読んでみてはいかがでしょうか?

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