【育児本レビュー#40】自立できる子供の育て方「子供の心のコーチング一人で考え、一人でできる子の育て方」を読みました。

子どもの自立心を伸ばす方法をまとめた指南書
親は「ヘルプ」ではなく「サポート」をすることを意識して!

子どもの自立心を伸ばすって大変だよね

この本でも書いてあるけど、どうしても親が手助けをしてしまいがちで
そうすると自立心は育ちにくいらしいから…

子供のことを考えると…ってなると
助けちゃうよね

あら、でも実はそういう理由だけじゃないみたいよ
助けないっていうのはとても胎児なことみたいだから
改めてこの本で見直してみましょ

本日レビューする育児本は「子供の心のコーチング一人で考え、一人でできる子の育て方」です。
本書の著者は菅原裕子さん。
菅原さんはコーチングの専門家であり、子どもの心理学や教育学にも精通しています。
お仕事は人材開発のコンサルタントをしており、その経験を活かして本書を書き上げました。

コーチと言うキーワードは以前レビューした「1日5分!お母さんがコーチになれば、子どもの成績はグングン伸びる」でも出てきましたね。
この本はコーチングを軸にして学力を伸ばす教育方法をまとめた本となっていました。

こちらの本はコーチングをキーワードとして、子供の自己肯定感などを伸ばす方法や自分から行動する方法をまとめている指南書となっています。

この本で言う「コーチ」とは「能力の開発をお手伝いする人」です。
親は子どもの自立能力を開発するコーチになるべき。
そしてその方法がこの本から学べるということなんですね。

さて、この本の章立ては以下のとおりです。

第1章 親の役割は何?
第2章 子どもに教えたい3つの力
第3章 幸せ気分でするしつけ
第4章 子どもを幸せにするしつけ
第5章 心を結ぶ聴き方・伝え方
第6章 親の幸せは自分で作る

自立心を養うには自己肯定感、
こちらの本でも多くの「自己肯定感を上げる方法」が説かれています。

やはりキーとなるのは子どもを親の思いどおりに動かそうと思わないこと。
すべてを助けて思い通りにする「ヘルプ」が必要なのではなく、補助をする「サポート」が重要なのです。

もちろん、生まれたばかりは「ヘルプ」が必要。
でも大きくなるに従って、子どもも自分の意志を持ち始めます。
その意志を貫けるようにちょっとだけ手助けをしたり、軌道修正をしたり、命に関わるようなときには連れ戻す。
このようなバランスで「サポート」側によっていくのが自立心を育むんですね。

この本では「ヘルプ」してしまうことを「自分で考え、管理し、選択肢、成し遂げる喜びを奪う行為である」と言われています。
まさにこの通り。
親は使命感や、自分自身の自己肯定感…そして自分自身に対する「自分で考え、管理し、選択肢、成し遂げる喜び」を得るために子どもに「ヘルプ」してしまうんですね。
それを喜びだと感じるなら、なおさら子どもが「自分で考え、管理し、選択肢、成し遂げる喜び」を得ることを邪魔してはならないですね。

また自分がこの本で印象に残ったのは親が子どものコーチになれる条件です。
それは以下の3つ。

1.子どもはできることを知っている。
2.子ども自身がもっと良くなりたいと思っていることを知っている。
3.子どもが望んでいることが起きるまで待ち、必要なサポートは何でもしようとする柔軟性がある。

この条件を満たし、常にこの姿勢を保つことで親は子どもの尊敬を得ることができるとのことです。
これは日々の些細なこと。習慣にすることでも全て当てはまります。

例えば朝、遅刻しないように起きなければいけない時に親が無理やり起こしに行ってしまう。
これはコーチとしてはNGなんです。
自分の子供は朝起きられないから、自分が起こしに行かなければとよく言われます。本当にそうでしょうか?

この行動は子どもが自立して朝起きることを阻害する行動になっているかもしれません。
どうせ親が起こしに来るから、と自分で朝起きる努力をしなくなっていたら、それはいつまで経っても自立できないのです。

まずは心を鬼にして、遅刻して困ってしまう状況に当ててみる。
そこで困ったな、自分でなんとかしなければ、となればそこから自立の考え方が始まるのです。

もしそこで親に甘えてくるようであったり、親が起こしてくれないからだという他責思考に走るようであれば、それはたしなめるようにするのです。

このような形で子供の自主性を伸ばすような話が綴られています。
とてもまとまった内容になっており、他の同様の書籍と比較しても参考にして間違いなさそうなお話ばかりでした。

Amazon prime会員の方は無料で読めるようですので
気になる方はぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか?

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