【育児本レビュー#54】「ワーママが無理ゲーすぎてメンタルがやばいのでカウンセラーの先生に聞いてみた。」を読みました。

ワーママのストレスの対処法を指南
育児という戦場を乗り切る自衛隊仕込のテクニック!

ワーママってすごい大変だよね
育児をして、仕事もして…

育休の後のストレスは凄いみたいよ
職場にもかなり気を使うから…

そんなにストレスに晒されて大丈夫なのかな…?
なにかいい対処法が有るといいけど…

この本は自衛隊のひとがその経験を元にストレスの対処法を指南してくれる本よ
実践的なストレス対処方法を知って、育児を乗り切るヒントにしてみたらどうかしら

本日レビューすする育児本は「ワーママが無理ゲーすぎてメンタルがやばいのでカウンセラーの先生に聞いてみた。」です。
本書の著者は下園壮太さん。

下園さんは元陸上自衛隊衛生学校心理教官。陸自初の心理幹部として多数のカウンセリングを経験。その後、自衛隊の衛生科隊員やレンジャー隊員等に、メンタルヘルス、カウンセリング、コンバットストレス対策を教育してきました。現在はNPO法人メンタルレスキュー協会でクライシスカウンセリングを広めています。

そんな下園さんが自身の経験を活かしてワーママのストレス対策を指南しているのがこの本です。

では本書の目次を見てみましょう。

1 悩みがなくならないのはなぜ?―基本のメカニズム
2 そもそも子育て環境が無理ゲー!?―戦況分析
3 自分の戦力をチェックしよう―戦力分析
4 子育て戦場での戦い方―実践編
5 子育て情報うつにならないために
Q&A お悩みワーママへの処方箋

下園さんはその自衛隊経験をもとに育児を戦場になぞらえてストレス対策を指南してくれます。

戦場は常に極度のストレスに晒されます。
そのため自衛隊の隊員はストレス管理技術が必須。
そのストレス管理技術を育児に悩むワーママにも適用しているのが本書です。

この本で特にポイントだなと思ったのは自分の疲労度をレベル別で判断し、疲労度がどのレベルになったらどんな対処をしようと事前に考えておくという考え方です。

まず、疲労度をこの本では3段階に分けていました。
1段階目はショックなことがあっても1晩で回復できるレベル。
2段階目はショックな出来事を2倍つらく感じたり、回復にも2倍以上の時間がかかる状態。
3段階目はショックな出来事を3倍以上つらく感じていたり、回復に3倍位以上の時間がかかる状態。

それぞれの段階でより適切な疲労の回復方法を準備しておき、実際にその疲労度に達しているなと感じたら、回復方法を即実行するようにするのです。

この本ではその方法を「心の予防接種」と呼んでいました。
この心の予防接種を行っておくことにより、万が一、うつの症状が発症してしまっても、通常よりも早く回復できたり、深刻な状態を回避できるようになるとのこと。

育児でストレスを感じるのは当たり前。
そんな自分を追う詰め過ぎないようにこの本では様々な対応策やアドバイスをしてくれます。

ついつい自分を追い込みすぎてしまったり、責めてしまったりするような方にはピッタリの本だと思いました。
また、ストレス対策の本としてはより分析的で実践的な内容になっており、そこらへんは元自衛隊の方の強みが出ているのかなと感じました。

育児のストレスに悩まされているワーママにはもちろんのこと、そのパートナーの方にもぜひ読んでおいてほしいと思える一冊でした。
気になった方はぜひお手にとって見てください。

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