【育児本レビュー#57】「今日からしつけをやめてみた」を読みました。

しつけは意味がない…!?
衝撃の事実と対処法とは!?

今日電車の中で騒いでる子どもがいたよ
お母さん、大変そうだったなぁ
しつけって大変そうだね

そうね
なかなか言うことも聞いてくれないし
そもそも小さいうちはしつけは意味ないっていう話もあるらしいわ

そうなの!?
でも、そういわれたってしつけたくはなるよね…

そうね
でも、それを知ってから対処法を知っておくと
全然違うんじゃないかしら?

本日レビューすする育児本は「今日からしつけをやめてみた」です。
本書の著者は柴田愛子さん。

柴田さんはベテランの保育士さんで、保護者の気持ちに寄り添う保育を基本姿勢とし、保育雑誌や育児雑誌への寄稿、子育て中の保護者、保育者向けの講演も行っている育児のベテランです。

そんな柴田さんが親のしつけ行為に対して意見やアドバイスを語っているのが本書になります。

以下が本書の目次です。

・はじめに:今日からしつけをやめませんか?
PART1:しつけは不要!?ありえない!
・ほうっておいていいとは思えない!
・公共の場でのふるまいはきちんとしなきゃ!
・毎食毎食イライラMAX なんとかしてぇ〜!
・出したものはちゃんと片づけようよ!
PART2:「人の気持ち」を教えるのは親の役目のはず
・「思いやり」ってどうすれば育つの?
・鼻つまみ者になってつらいです
・果てしない兄弟げんかにはほとほとウンザリ
PART3:SOS!こんなときどうすればいいの?
・大人の知恵で問題解決!
・「安全」な体験を積み重ねていく
・存分に泣かせてエネルギー発散!
・「やらない」洗濯もアリ
・親は子どもにナメられてもよし!
・あとがき:先生、それ早く言ってよ〜!

目次からもわかるように子どもについ起こってしまうような場面のオンパレード。
本書はあらいぴろよさんのかわいい雰囲気の漫画で語られるエピソードもついておりわかりやすいのですが、その絵柄とは裏腹に内容は結構キツめです。

内容を読んでいると「辛い…!」と思ってしまうようなものばかりで、共感性がとても高い。
子どもが何歳になっても偏食が治らなかったり、友達に暴力を振るって仲間はずれになっていたり、公共の場で暴れてしまっていたり。

そういうついつい怒ってしまうような場面でも「しからない」育児をするよう勧めている内容になっています。

しつけしなくていいの…?と思う方もいると思います。
でもまず本書で語られる事実なんですが、しつけそのものが無駄ということらしいのです。

そもそもまだまだ脳が発達していない3歳くらいまでは動物的な行動しか子どもはできません。
本能に従って行動するので、危険とか怖いとか言うことで何かを一時的にやめることはできますが、社会的なルールや人への思いやりを考慮した行動を覚えることはまずできないのです。

もちろん個人差はありますし、一見ちゃんとしているような子どももいるかも知れません。
でも、そういう子どもと比べてうちの子がだめなんだ、とは思わないようにすること。

それを踏まえて、親がどのように行動すれば良いのかを各シーンにおいてアドバイスしてくれています。

しつけが必要だと思っている方、また怒るのは良くないと思っているけどどうしても怒ってしまう場面が多い方。
そんな方にはお勧めの一冊でした。
共感してしまうエピソードが多いので救われる方も多いかと思います。ぜひ読んでみてください。

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