子どもを叱ってしまう人のための育児書
様々な問題をポジティブワードで解決!
育児中はついつい怒っちゃう時があるよね
子どもの自己肯定感を傷つけちゃうし、良くないよね
そうね
つい感情的になっちゃうのは良くないわね
そういうときにもっと言い方があったのにな
って後悔しちゃうんだよね
言い方で全然変わるものね
この本を読んでおけばとっさの言い方もちょっと変わるかもしれないわよ
本日レビューする育児本は「みんなの自己肯定感を高める 子育て言い換え辞典」です。
本書の著者は石田勝紀さんとカワグチマサミさん。
石田さんは教育デザインラボの代表理事です。
20歳で起業して学習塾を創業。これまで5万人以上の生徒を指導してきました。
カワグチマサミさんは漫画家・イラストレーターさんです。
本書は石田さんの知識・経験を元に、子どもの自己肯定感を傷つけてしまわないような言葉選びができるようにする方法を説いた指南書です。
以下が本書の目次です。
目次
1 親の言葉が子どもの未来を変える!?(マンガ 親の言葉が子どもの未来を変える!?)
2 自己肯定感を高める言い換え(1)カワグチ家(マンガ 強く注意すると落ち込んじゃう!傷つきやすい子どもへの声かけは?;優柔不断で、なかなか決められない子へ(優柔不断) ほか)
3 自己肯定感を高める言い換え(2)モリサキ家(マンガ 元気いっぱいで落ち着きがない!エネルギーを変換する声かけって?;「習い事をやめたい」と言う子へ(飽きっぽい) ほか)
4 自己肯定感を高める言い換え(3)タナカ家(マンガ 姉妹ゲンカが絶えない!兄弟姉妹がいる家庭で意識したい声かけとは?;文字のなぞり書きの練習中、少しズレただけでかんしゃくを起こす神経質な子へ(神経質) ほか)
5 自己肯定感を高める言い換え(4)家庭のいろんなあるある(マンガ 親子の会話を増やして、自己肯定感を上げよう!;宿題をやっていないのに「やった」とウソをつく子へ(ウソをつく) ほか)
本書はエピソード漫画でわかりやすい事例を説明しつつ、その後のページで様々な事例に対して1問1答形式で言い換え他方がいい言葉を説明しています。
例えば「ムカつく、うざいなど文句をいいう」ような子供に対して。
「そういう言葉を使うのはやめなさい」と言ってしまいたくなるところですよね。
そんなときの言い換え言葉は「その話、もうちょっと詳しく聞かせて?」となります。
子どもがそのような言葉を使うときにはなにか鬱憤が溜まっているときです。
必要なのは、そのような言葉遣いをさせるのをやめさせることではなく、カウンセラーのように接してあげること。
そして気持ちや状況を整理できるようにしてあげることです。
ただただ命令を死て押さえつけるだけでは、子どもの自己肯定感を傷つけてしまいますからね。
あと、とても参考になるなと思ったのは「ルール作りの法則」ですね。
これはゲームをする際のルールを守れない子どもに対する対応の仕方を説明しているパートで出てきます。
ルール作りに関しては以下の6つのポイントを守ると良いとのこと。
1.ルールは子どもから言わせる
2.子どもの意見は否定しない
3.具体的な選択肢を提案する
4.ペナルティを決めておく
5.ルール決めの様子を動画で撮影する
6.お試しで1週間やってみる
子育てを死ていると色々なルール作りをする必要が出てくると思います。
この考え方はゲームに対してだけではなく、色々な場面で使えそうですね。
また、子育てだけではなく、大人同士のルール作り、職場などの組織でのルール作りにおいてもこれは使えそうです。
子どもの自己肯定感を傷つけてしまうと、育てている親もどんどん自己肯定感を失ってしまうでしょう。
この本の「みんな」という単語はそのような意味も含んでいますね。
親自身にも子育てを選んだ人生を楽しんでもらいたい、そんな気持ちから本書は作られています。
ついつい子どもに厳しくしてしまったり、言葉選びがうまくないと感じている方は、ぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか?
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