アグネス・チャンさんの実体験に基づく出産育児体験記。
ユニセフ推奨の情報などをもとにした工夫などが参考になります!
アグネス・チャンさんって知ってる?
もちろん!
有名な歌手で、3人のお子さんがいらっしゃるんでしょ
そうそう。みんなスタンフォード大学に入ってるんだって
すごいよね!
子育ての最中、子供の将来を考えていっぱい工夫をしたみたいよ
参考になると思うから、この本、ぜひ読んでみてね
本日レビューする育児本はアグネス・チャンさん著の「スタンフォード大学に3人の息子を入れた 賢い頭としなやかな心が育つ 0歳教育」です。
執筆者のアグネス・チャンさんは皆さんも御存知の通り香港出身の歌手です。
長男を出産した当時、職場に子どもを連れてきたことが話題になり「アグネス論争」を引き起こしたと言います。
当時、自分はまだ子どもでしたので実際どうだったのかは詳しく知りませんが、調べた限りではまだまあだ育児環境が厳しい時代だったのがうかがい知れます。
そんな中でアグネス・チャンさんが実際に3人のお子さんをどのように産んで、育てたのか。
細かく具体的に綴られているのが本書です。
では章立てを見てみましょう。
第1章 妊娠中の生活と新生児
第2章 0歳児から親子関係をつくる
第3章 0歳児から感情と社会性を身につけさせる
第4章 脳と知性を成長させる
第5章 授乳・寝かしつけなどのお世話をする
第6章 産後の心配事あれこれ
この本を読んで最初に印象に残った言葉が「人生は最初の1000日が大切」という言葉です。
お母さんのお腹で命が始まってから計算して、2 歳過ぎまでが1000日。
この時期に愛情とケアを受け、栄養が足りている赤ちゃんは人生の良いスタートを切ることができるというユニセフの研究結果による言葉です。
この期間での教育で、将来の学力、平均収入、健康に影響を与える可能性があるとしています。
ですので「人生は最初の1000日が大切」が大切なのです。
この言葉をベースに、貴重な1000日間をどのように過ごすか。それがこの本で語られているのです。
妊娠中の食事や出産の方法、その後の育児まで。
この本を読むと、アグネスさんが多くの情報を得て、考慮し、工夫していたのが分かります。
それもスピリチュアル的な考え方や根性論ではなく、脳のシナプスの発達具合や、自然分娩時に菌を接種する事による抵抗力の上昇など、様々な研究結果に基づいた見識での工夫ばかりです。
私が特に実践してみたいな、と思った工夫は「自分の行動をすべて口に出す」というもの。
赤ちゃんは周囲の発言から言語を学んでいきます。
小さい頃にできるだけたくさん話しかけることが言語の習得に影響するのですが、絵本の読み聞かせなどだけに頼ってしまうと、話しかけの量があまり稼げません。
そこで赤ちゃんの周りで行っている、自分の行動をすべて口に出してみるのです。
「ママは今、ドアを開けるよ」「今、明かりをつけるよ」などなど。
本当にひとつずつ、行動を話しかける。これで与える言語情報を稼ぐんですね。
他にも量や数字の概念の教え方や、トイレの覚えさせ方など、実践的な工夫がたくさん書かれていました。
本書では、とても参考になる情報が時系列的に整理されているので、出産時から手元においておけば、育児の指針になることでしょう。
これから子育てに挑む方。大変参考になりますので、ぜひお手にとって見てはいかがでしょうか?
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