どんな子どもでも育てやすくなる!
小児科医の知見から語られる優しいアドバイス集
小児科医の先生って、毎日いろんな子どもと関わってるんだよね
そうねよね。すごく大変だと思う
でも、その分知識や経験も豊富でしょうね
そういう人のアドバイスってすごく参考になりそうだね
この本は、まさにそんなアドバイスが沢山あるの
すごく参考になるから、ぜひ読んでみてね
本日レビューする育児本は「小児科医が伝える オンリーワンの花を咲かせる子育て」です。
本書の著者は松永正訓さん
松永さんは現役の小児科医で、何人もの難病や発達障害を抱えた子どもたちに向き合ってきた経験から様々な育児方法をアドバイスしています。
その内容は医学的な知見に基づくものから、松永さんの経験に基づくものまで。
命に関わる不幸なご家庭もたくさん見てきた松永さんならではの優しい内容で、具体的で鋭いアドバイスばかり。
とても参考になるとともに、大変救われる気持ちになれる本です。
さて、この本の章立ては以下のとおりです。
プロローグ どんな星のもとに生まれた子でも大丈夫
第1部 生まれてきただけでありがとう
第2部 子育ての壁にぶつかったときには
第3部 「信は力」の子育て
第4部 どんな子ども輝く子育て
エピローグ 私がわが子に伝えたい「夢・自由・理想」
個人的に参考にしたいなと思ったアドバイスの一つは第2部で紹介されていた『「叱る」のではなく「教える」子育て』、『「復習」よりも「予習」という黄金則』という話です。
この第2部では子どもに恥をかかせてはいけない、という話から始まります。
「お友達の〇〇ちゃんはちゃんと座ってご飯を食べられるのに、あなたはそんなこともできなくて恥ずかしいわね」
「もうお兄ちゃんなんだからこのくらいできなかったら格好悪いよ」
こういう思わず出てしまうセリフは絶対にNG。
子どもに恥を欠かす事と、教えて育てる事は全然別ということ。
でも教えてもうまくできない子どももいるので、怒鳴ってしまう人もいるでしょう。
例えば片付け。
何度言っても、一向に片付けてくれない。
そういうときは、まずは怒鳴るのではなく、語りかける。
その時、一緒にやることを提案する。
「おかあさんといっしょに片付けよう?」
一緒に片付けてくれたら、たくさん褒めてあげます。
それでも片付けを一緒にやってくれなかったら、そのままお母さん一人で片付け始めてしまいます。
そして、最後の一個になったら、それを子どもに片付けさせます。
そして
「できてえらいね」
と褒めるのです。
まぁ、何でも褒めればいいという話でもなかったので、そこは難しいのですが…でも、そこまで小さく細かくしていって、徐々にできるようにしていく。
この考え方はとても参考になりました。
これが『「叱る」のではなく「教える」子育て』です。
そして、もう一つの『「復習」よりも「予習」という黄金則』の方。
これは例えば幼稚園で悪いことをしてしまっているときなどに使う考え方です。
友だちと仲良くできなかったときや、順番を守れなかったときなど、幼稚園の先生に叱られますよね?
そのあと、家に帰ってすぐに叱ってしまうのでは、子どもの自尊感情を傷つけることになります。
過去のことを起こるのはよくありません。
じゃあどうするかというと、する前に教えておくのです。
次の日、幼稚園に行く前にするべきことを教えてあげます。
「友達と喧嘩しないようにしようね」
「おもちゃをみんなと順番に使おうね」
というふうに。
これはとてもいいですね。
やるべきことが分かりますし、予習したことができれば褒めてあげればいいんです。
怒られる方向ではなく、褒める方向で対処するのは大切ですね。
あと、これは個人的にですが
「いい子にしてね」
「仲良くしてね」
という、幅が広く曖昧な予習はNGでしょうね。
自分もよく言われましたが、どうすればいい子なのか。どうすれば仲良くできるのか。
子どもにとってはこれは難解で、もしできていないと言われてもどうすればいいのか分からないからです。
このような感じで、色々なアドバイスが満載でした。
優しく、子供の自尊心を大切にしながら、どんな子どもにも通用するようなアドバイス集となっています。
自分の子供は育てにくいな。と感じてしまっている方がいらっしゃったら、ぜひ読んでいただきたいです。
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