【育児本レビュー#34】我が子をニートにしない育て方!「わが子を「メシが食える大人」に育てる」を読みました。

自立して社会で活きていける人間に育てる!
飯が食えるおとなになるための5つの基礎力とは!

年々、ニートになっちゃう人が増えてるらしいね
稼いで活きて食って大変だ

そうね。社会で活躍できるようになるには
やっぱり自立できてないと難しいものね

そういう自立力ってどうやって育てたらいいんだろう

難しいけど、大切なことだもんね
この本で心構えを学んでみましょうか

本日レビューする育児本は「わが子を「メシが食える大人」に育てる」です。
本書の著者は高濱正伸さん。
高濱さんは花まる学習会代表やNPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長を務めている子育てのプロフェッショナルです。

そんな高濱さんが情熱大陸に出演し「飯が食える大人に育てる」というフレーズで紹介されてからこのワードは流行ったそうですね。

飯が食えるというのは、色んな意味があるかと思いますが、ここではちゃんと自立して生活できるおとなになるということ。
大切なことですし、一見すると当たり前のことですが、実質的にそういう人間として育つのはなかなか難しいものです。

この本を読んでみて、改めて飯が食える、ということの大変さを感じた気がします。

この本の章立ては以下のとおりです。

1 「メシを食っていける力」が危ない!
2 ことばの力―すべての学力と知性のベース
3 自分で考える力―思考のエンジンをぐんぐん回す
4 想い浮かべる力―魅力的な大人にするために
5 試そうとする力―人生を切り開いていく底力
6 やり抜く力―力強く、たくましく生きるために!

最初の出だしでいうと「最近の若いものは」みたいな感じの文章で始まるので、ちょっと拒否感が出てしまう人もいるかと思います。
ただ、その内容はどれも実質的に参考になるものばかりでしたし、気が引き締まる思いがする内容になっていました。

本書では飯を食える大人にするためには以下の5つの基礎力が重要だと説かれています。
5つの基礎力は次のような感じです。

1.「言葉の力」…人が言っていることや、文章を的確に理解して、ポイントを掴む力と自分の考えを的確にわかりやすく、相手に伝えたり、表現する力
2.「自分で考える力」…勉強でも、日常生活でも自分なりに考え、判断する力。これまで身に付けた知識や技能を活用する力、物事を筋道を立てて考える力
3.「思い浮かべる力」…具体的な物や事象だけでなく、人の心などを抽象的なことも、イメージできる力。細かな点だけでなく、全体も俯瞰してみることができる感性
4.「試そうとする力」…興味関心のあることや面白そうなことにチャレンジしたり、与えられた課題を解決するために様々な方法を試そうとする意欲
5.「やり抜く力」…1度始めたことを多少の困難があっても、最後までやり抜こうとする力やり始めたことに集中して取り組む力、コツコツ続ける力

確かにどれも大事ですよね。

この本では引きこもり…いわゆるニートが増えている現実から始まり、若者の意識低下の話が延々と続いています。
また若者をバカにするはなしか、といえばそうではありません。
そういう若者は別に自分からそうなりたくてそういう若者になったわけではないんですよね。

そのような若者を生み出してしまうような社会、そして環境を生み出しているのは大人なんです。
若者が若者が、と言う前に、まずは自分たちがそういう社会にしてしまった。そういう教育をしてしまう家庭にする大人が増えてしまった。そこが根本的な問題なわけです。

それを意識的に変えていけるのは若者ではなく、まず子育てをする大人側であり、その意志を受け継いで子供がもっとしっかりとした社会、環境を作っていく。こういう流れを大人が作っていかなければならないんですね。

この本を読んでいくと、子育てをする身としてそういう意識を大切にしながら子供に教育を施していくのがいかに大切かわかる気がしました。

本書は子どもに5つの基礎力を育むための様々なアドバイスがあります。
どのアドバイスも実践的で実際に試してみたいものばかりでした。

子供の将来が不安だ、と感じている方には一つの方針を指し示してくれる本になると思います。
ぜひ、お手にとってみてはいかがでしょうか?

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