AI時代を行く抜くには論理力がカギ!
意外な切り口から語られるこれからの時代に必要なスキル!
AIって最近よく聞くよね
仕事でも使い始めてるってニュースにもなってて
時代の変化は凄いわね
私達の子どもが大きくなったらどこでも使われているのかしら
今のPCみたいに必須スキルになるかもしれないね
そんな時代想像できないけど、見据えたほうがいいんだろうなぁ
そうね
そんな時代に生き抜けるように育てるにはどうしたらいいのか
この本で学んでみましょ
本日レビューする育児本は「2歳から12歳の脳がグングン育つ!論理の力」です。
本書の著者は、出口汪さん。
出口汪さんは、現代文の講師として有名な方で、多くの受験参考書や教育関連の本を書かれています。
本書は出口さんの経験を元にこれからのAI時代を生き抜ける子供の育て方を論理力という形で説明している本です。
この本の目次は以下のとおりです。
第1章 新しい時代を生きる、これからの子どもたち
第2章 幼児童教育とは、脳を育てる教育
第3章 未来を切り拓くのは「論理力」
第4章 言語習得期における脳の育て方
第5章 日本の子どもに論理力が欠如している理由
第6章 なぜ幼児期から論理を学ぶのか
第7章 論理はすべての科目の土台
2023年はAIが大きな話題となり、多くの人が触れてみたり、実際に仕事に使用していくような年になりました。
これから先はAIを使用する仕事がどんどん増えてくると考えられ、AIに簡単に代替できるような仕事は人手が不要になると考えられます。
メガバンクはすでに人員削減を発表しており、弁護士や公認会計士なども代替可能と言われています。
私のようなクリエーターの仕事もだいぶAIが侵食してきました。
自動運転が発達すると、交通事故がなくなり保険会社も危うくなるなんて話もありましたね。
そこで本書は、そのような時代に生きていく子どもたちをどのように育てるべきなのかと言う切り口で本書を書いているわけですね。
記憶と計算はどうしてもAIに勝てないわけです。
そこで何が人間特有の技能かと考えると、論理的に思考する力なわけです。
AIが万能といっても、それを使いこなす能力がなければいけません。
AIに正しく指示を出すには正確で論理的な文章を作成する能力が必要なわけです。
いくら多くの仕事がAIに代替できるとはいえ、それを操作する人間は必須。
その仕事は残るわけですね。
これから残る仕事の着眼点と、それに必要なスキルとして、この点は納得行く話でした。
また、論理性と想像力を組み合わせたクリエイティブな仕事もこの先残るだろうと言われています。
AIによる画像生成が話題ですが、そこにはランダム性をかけ合わせる能力はあっても想像力は存在しません。
芸術性などを学んで、想像力を鍛えることはAI時代でも特異な能力として発揮できるのです。
実際、私もクリエーターをしていますが、AIの作るものはランダム性はあってもセンスに刺さるものを狙って作るのには向いていません。
センスに刺さるものを生み出すまでには膨大な生成ガチャを実施しなければならず、とても非効率的です。
感性というか、性癖に刺さる感覚というのは、意外と単純ではないようです。
あと、の本で面白い話だな、と思ったのは英会話を無理して学習しなくても良いという話。
英語が喋れるに越したことはないですが、わざわざ時間を使って英語を喋れるようになっても英語圏の人達のスタンダードに追いつけるだけです。
その時間分、英語圏の人たちは他のスキルを習得できます。
未来には翻訳作業がより進むと考えると、英会話を学習する時間だけ他のスキルを取得するという方がよりよいというわけですね。
論理的な思考はAIやパソコンの十八番だと思っていたので、そのスキルでAIに対抗していくというのはなかなかおもしろい発想でした。
私が定年に至るまでにはAIはだいぶ影響力を持った存在になることが予想できます。
子どもの教育に関しても、そういう観点が必要だな、ということを改めて感じさせられる1冊でした。
AI時代に対して興味が有る方。ぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか?
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