いじめの現実とその対処法
大切な子供の人生を守るために親ができることは
今の学校っていじめにどう対処してるんだろう
無くすことはできないのかな?
世界中でも起きているし、何年もなくらならないから
無くすことは難しいんでしょうね
残念だけどそうなのかな…
そうしたら一体どうしたらいいんだろう
理想やこうなって欲しい、という願いはあれど
やっぱり命を守るのが一番
実際にどう考えて、どうこうどうすればいいのか
この本を読んで勉強してみましょ
本日レビューすする育児本は「いじめからは夢を持って逃げましょう!」です。
本書の著者は長野雅弘さん。
長野さんは南山大学外国語学部を卒業したのち教職に就き、数校の校長職(15年)を経て、現在聖徳大学児童学部教授を務めています。
この現場での実体験を元にいじめに関する現実をまとめたのが本書になります。
この本の章立ては以下のとおりです。
第1章 現在のいじめの実態
第2章 いじめは「学校」だけで起こるのか?
第3章 学校は「いじめ」に対して何を行っているのか?
第4章 親はいじめに対して何ができるのか?
第5章 子どもを「いじめ」から上手に逃がしてあげましょう
第6章 まとめ
本書はまず初めに実際にいじめが起きるとするとどういう流れでおきるのか、リアリティのあるストーリーから始まります。
そのストーリーがかなりショッキングな内容で、フィクションとはいえ実際に似たような事例があると言われるととても心が締め付けられるような気持ちになります。
さて。この本ではいじめが起きやすい理由を「学校」と「塾」で比較して分析しています。
学校と塾では勉強を学ぶ場所として共通する点もありますが、学校ではいじめが起きやすく、塾ではいじめが起きにくいという差があるわけです。
その理由はなぜなのか、というところからいじめの実態を解き明かしていきます。
ざっくりというと、目的意識の有無がその差を生む原因となっていました。
学校は誰もが勉強したいと思って通っているわけではありませんが、塾は基本的に皆が勉強という目的をもって通っている場所です。
その差が学校ではいじめが起きる原因として取り上げられていました。
また、そこからいじめに対して現在学校が何を行っているのか。そして実際に子供がいじめにあったら親がどのように対処すべきなのかを説いています。
結論としては「逃げる」という選択肢を持つのが我々の対策です。
残念ながら、いじめの構造としては発生するのを無くすことは難しく、発生した後の対応も完璧なものは望めません。
いじめられる側が移動する、という対応も間違っていることはわかります。
それを前提としても、やはり逃げるということは必要な選択肢なのです。
逃げることは恥ではない。卑怯なことや弱いことではなく、勇気ある行動だとして、親もしっかりとその選択肢を頭に入れておくべきだということでした。
なかなか厳しく、受け入れがたい現実を突きつけられるような本でしたが、すべての親に一度読んでいただきたい本でもありました。
よろしければぜひ一度読んでみていただければと思います。
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