産後うつに関する実用的なガイドブック
産後うつに悩む本人だけではなく周囲の人達にもおすすめです
産後うつって怖いよね
産前に元気な人でもなるって聞くし
女性だけじゃなくて男性だってなるのよ
産後は本当に環境が変わっちゃうから気をつけないと大変ね
周りの人も大変だよね
育児そのものも大変だけど、親も倒れないように気をつけないと
そうね
自分は大丈夫と思わないでちゃんと勉強しておきましょ
本日レビューする育児本は「産後うつと思ったら読む本」です。
本書は予防医療・栄養コンサルタントの細川モモさんと国立成育医療研究センターの立花良之医師によって監修されています。
産後うつに悩む母親、父親だけでなく、周りの人たちが緊急時にサポートを受けるためのハウツーも詳しく紹介されています。
マンガとイラストは、あらいぴろよさん。
産後うつの悩みに優しく寄り添い、すぐに役立つ情報が満載です。
以下が本書の目次です。
目次
第1章 まず「産後うつ」の原因と症状を知ろう(もしかして、産後うつ?;産後うつって、いつなるの? ほか)
第2章 「産後うつ」から抜け出すには?(「まさか私が…」が危ない;ひとりでは治せない ほか)
第3章 専門家の力を借りよう!(治療の最初の一歩;治療って、何をするの? ほか)
第4章 産後うつの落とし穴―ケーススタディーマンガ(わが子がかわいいと思えない;相談先がわからない ほか)
本書の特徴は産後うつに関して、女性だけではなく、男性の産後うつや周りの人間の変化についてもフォローして解説されていることです。
産後うつに関する本は女性に対するフォロー方法を詳細に書いているものもありますが、実際には男性側も産後うつになる可能性があり、下手をすると双方共倒れになる可能性があります。
本書ではそうならないための対処法やそうなってしまったあとの対処方法。
また多くの人が陥りやすい落とし穴について、様々なパターンの事例を交えて解説しています。
専門家の監修が入っているため、産後うつに対して知識的な対処法が書かれているのがとても良いですね。
例えばうつ症状になりにくい栄養素、ビタミンDをとったり産後も葉酸をとることで産後うつに効果があるそうです。
また魚に含まれているDHAなども脳の炎症を抑えるのに効果的と言われています。
サーモンなどはDHA、EPAが含まれており、ビタミンDも接種できるので鬱に聞きやすいのだそうです。
また、何かあったときに相談すべき施設の紹介もとても参考になりました。
うつ症状が出たら精神科の病院にいかなければいけないのかとか、メンタルケア関連の施設に行くべきなのか。
そういう選択肢を考えるのだけでも疲労してしまいますよね。
産後うつの症状が出た際は保険センターに電話して保健師に相談するのが良いそうです。
とりあえずここ!という場所を教えてもらえるのはとても助かります。
産後うつはどれだけメンタルが強い人でも陥ってしまう可能性がある症状で、男女かかわらず発生します。
特に「しっかりしよう」と真面目な考え方を持っている人ほどなりやすいんだそうです。
まずはこの本を読んで対象方法を学びつつ、育児に対して気負わないことを心がけるのも重要かもしれませんね。
また、パートナー、家族が鬱になった時に備えて支えてあげられるようにこの本で理解を深めておくのもよいでしょう。
育児に関わる人達に一度は読んでおいてほしい本です。
ぜひ目を通してみてくださいね。
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