【育児本レビュー#96】「子どもが伸びる 正しい「ダメ」の伝え方:怒らない子育ての教科書」を読みました。

「ダメ」というキーワードに注目した育児指南書
子どもが否定的なリアクションを使わないように教育しましょう!

「ダメ」っていう単語、ついつい使っちゃうよね

何かを注意するときとか
どうしてもつい出ちゃうわね

でもそんな「ダメ」っていう単語
あんまり子どもの教育には良くないんだって

そんな「ダメ」っていう単語に対して
色んなテクニックをアドバイスしてくれるのが本書よ
ぜひ一度読んでみてね

本日レビューする育児本は「子どもが伸びる 正しい「ダメ」の伝え方:怒らない子育ての教科書」です。
本書の著者はナジャフィ里見さん。

ナジャフィ里見さんは認可保育園の園長を務めています。
元々大手音楽教室講師として勤務しており、独立後に音楽教室を運営。ブライダルプレイヤーなどの演奏活動を行っていました。
結婚後、ピアノ教室、0歳からの幼児教室、プレイグレープを運営。
インターナショナルプレスクールを法人にて運営し認可保育園に経営体制を変更して園長に就任したそうです。

そんな教育者のスペシャリストであるナジャフィ里見さんが「ダメ」というフレーズを使う際のアドバイスを纏めたのが本書です。

以下が本書の目次です。

目次
怒らない子育ての教科書
子どもが伸びる 正しい「ダメ」の伝え方
はじめに
第1章:「ダメ」の2文字が子どもに与える影響
第2章:子どもを伸ばす「ダメ」の正しい使い方 肯定的な発言は自尊心を育てる
第3章:今日からブレイクスルーが起こるスキル
第4章:幼児のために使えるスキルそもそも「幼児」って?
第5章:お金に関するスキル
あとがき

本書の特徴はやはり「ダメ」というワードを深堀りしているところでしょう。
子どもを怒ってはいけない、とか、子どもの自尊心を傷つけない喋り方、などの本はたくさんありますが、このワードに注目して書かれた本はなかなか無いと思います。

数年前のUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)の調査によると、平均的な1歳の子どもは「ダメ」という単語を1日に400回も使うそう。
研究結果とはいえ想像よりかなり多い数字ですよね。

これだけ頻繁に使ってしまうこの単語。
基本的にはいい印象はありません。

また、当然ですがこの単語を使う子どもというのは親が「ダメ」という単語をよく使うことを学習した結果この単語を使っています。
幼児教育の専門家によると、親が否定的なフィードバックではなく肯定的なフィードバックをする子どもの言語能力は早く成長すると言われています。

つまり「ダメ」や「やめて」を聞き続けて育った子どもは限度能力は低くなってしまいます。

では、なぜ子どもが「ダメ」をひたすら使うのか。
何度も「ダメ」を使う子どもは、この単語を「欲しいものが手に入るまで親に頼めば手に入る」と考えています。
つまり親のことをスロットマシンだと考えており、さながら「ダメ」という単語はスロットマシンを回すコインなのです。

こう言われると「ダメ」という単語を使わせるのがなぜ悪いのか、イメージが湧きやすいですよね。

このような学習をしてしまわないためにも、親のほうがまず意識して「ダメ」という否定的なフィードバックをしないように心がけるようにしましょう。

まず基本的なスキルとして、何かをしてほしい時ややめてほしいときには「交渉」をすることから入ります。
例えば「ママ、ケーキを作ってくれない?」と言われたら
「ごめんね、今仕事で忙しいから無理なの」と言わずに
「ぜひやりたいわ。その前に、この仕事を終わらせてからね」
と、伝えるのです。

このような感じで自分の意志や状況を「ダメ」という単語を使わずに伝えていくのが大事なんですね。

本書ではこのようなスキルが満載です。
このスキルを使って親が子どもを育てることで
子どももまた、自分の意志を伝える際に「ダメ」を使わずに伝えるスキルを学んでいくことでしょう。

つい否定的なフィードバックを使ってしまう方には必見の本です。
是非一度、読んでみてください。

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