誰もが知っているあの天才も、その親がいなければ凡人だったかもしれない!
親の言葉の影響力を感じるエピソードの数々!
どんな偉人にも、親はいるんだよね
苦境を自身の力で乗り越えた偉人もいるだろうけど
伝記を読むと親の影響って大きいなって感じるね
どんな偉人でも大きな壁に当たっていたし
それを助けた親も偉大だなぁ
子どもに対して、どんな言葉をかけるべきか
どんな態度で接するべきか、参考になることがたくさんね
「天才を育てた親はどんな言葉をかけていたのか?」という本は、偉人研究家の真山知幸さんと教育評論家の親野智可等さんが共著した偉人のエピソード集です。
このエピソード集は偉人の親たちがどのように子どもと接したか、という点に注目しています。
ただのエピソード集にとどまらず、それぞれのエピソードから何を学べるのか。
実際に我々が同じような問題に遭遇したときにどのようにするべきか。
具体的な声のかけ方や接し方を指南する構成になっており、とても実用的な内容になっています。
私達とは遠い存在に感じる偉人を身近に感じられるだけではなく
実際にどうすればいいのか参考にできる点がこの本のいいところ!
エピソードは知ってるよ!という方にも読んでみてほしい本です。
この本の章立ては以下のようになっています。
1章 学校になじめなかった天才たち
2章 他人と同じようにできなかった天才たち
3章 親の言葉で才能を伸ばした天才たち
4章 親の言葉で好奇心を育んだ天才たち
5章 親に好きなことを後押しされた天才たち
6章 結果を急がずじっくり取り組んだ天才たち
7章 親の言葉で自信を培った天才たち
8章 天才の思いやりを育てた親の背中
9章 親の言葉で感情をコントロールした天才たち
10章 親に背中を押されて挑戦できた天才たち
11章 進路に悩んだ天才たち
12章 難題にぶつかった天才たち
13章 社会の真理を親から学んだ天才たち
14章 親に自立へと導かれた天才たち
紹介されている偉人たちはエジソン、アインシュタイン、本田宗一郎、ゲーテ、ベンジャミン・フランクリン、黒澤明、森毅、渋沢栄一、ユング、チャーチル、ダーウィンなど、誰もが知っている偉人ばかりです。
とはいえ。
偉人の名前や功績は知っていても、伝記まで読んだことはなかったなという方も多いでしょう。
自分もエジソンやアインシュタインのエピソードは知っていても、他の人のエピソードは知らないものばかりでしたね!(単なる知識不足な気もしますが笑)
個人的に好きだな、と思ったのは、森毅さんの父親のエピソードです。
数学者の森毅さんは中学生になってからたびたび学校をサボる用になっていたと言います。
その時に父親がかけた言葉がとても印象的でした。
父親は2つ条件を出したそうです。
「落第はせんようにコントロールして休め」
「学校を休んだ日は学校に行くより充実した1日をおくれ」
サボっている子どもに掛ける言葉としてはとてもおもしろいと思いませんか?
「サボるな!」でもなく「学校なんて行かなくてもいいよ」でもなく。
自分で人生をコントロールできるように。自主性を磨くような言葉だと感じませんか?
自分ももし子どもが不登校になったとしたら、こんなように、不登校さえうまく活かせるような対応をしたいものです。
とはいえ、実際に不登校になってしまったら、難しいでしょう。
そこでこのようなエピソードを踏まえつつ親野さんのアドバイスがきちんと添えられています。
ここで挙げられていたアドバイスですが
もし子どもが不登校になってしまったら、まずは子どもが心を閉ざさないように絶対に否定しないこと。
そして、アドバイスは負担になりやすいので励ましたりしないようにすること。
このような実践的なアドバイスが添えられているのがとても助かるな、と思います。
ただエピソードだけ知っても「すごい親だったんだな」で終わってしまいやすいですからね。
この本を読んでいて感じるのは、やはり世間に馴染めなかった偉人や大きな壁にぶつかっている偉人ばかりだということ。
「普通」では生きていけなかった人ばかり。
そのような人が生き抜くのはとても困難が多かったと思います。
でもそんな人がなんとか生き抜く道を模索した結果、偉大な功績に繋がったのかもしれません。
そう考えると、やはり普通の道に無理に戻すより
特性を活かして生き抜く手助けをする、という育て方が大切なのかもしれませんね。
偉人の名前は知っていても、あまりその親のことは知らなかったなという方。
エピソード集としてもとても面白いので、ちょっと読んでみてはいかがですか?
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